『椿三十郎』と『マリと子犬~』は映画館で見ました。あとはDVD。
『イルマーレ』の元の韓国版と、『パイレーツ・オブ・カリビアン』の3作目は今度観ます。他にもさっさと観てしまいたいものがたくさんあるんだ…!
●椿三十郎
さすが黒澤明…! といった感じ!
作りがすごい巧かった。わたしこういうの好きだ~! あの手この手を考えて、どうだどうだ! って魅せていくやり方。好きだな~。
登場シーンにインパクトがあって観る方を引き込むしテンポがいいなぁ。三十郎のキャラクターがまたいい。風変わりでツンデレ! そんで強くて人間的! いいなあぁ…
魅力のあるキャラクターを作れるってすごいなぁ。
ついでに椿三十郎は元の黒澤明版も観ました。すごいね! 脚本やっぱりほとんど変更ないんだなぁ。意見書の部分の演出がちょっと変わってるとか、あとは演技がやっぱり違うよねって話かな。黒澤明版の障子の『や』の字をなぞる三十郎すてき!(笑)食べさしてもらうシーンや椿を流すシーンも違ってたな。
どちらが観やすいかといえば、カラーだし演技も演出も今向けな分、公開中のが観やすいですが、時代を考えてもやはり黒澤明はすごいなぁ。遜色ないと思います。
…押し入れの彼が好きです(笑)
------------------------------
●用心棒
黒澤明版の椿三十郎を観るための予習でレンタルしてきました。主役がおなじ三十郎なんだよね。
話は舞台的にも椿三十郎のほうが分かりやすいかなぁと思いました。言葉がね、やっぱり昔のは聞き取り辛いし癖があるからね…!;; 舞台や展開も椿三十郎のが好み。
でも作りやテンポはさすがでした! 敵方に堂々と入り込むやり方とか、大胆ですごいな。やっぱり主人公に魅力があるんだなと思いました。
そういえば主人公の人柄は、いつだかのプロフェッショナルでやってた浦沢直樹先生の編集さんの言葉を思い出します。ただのいい人じゃなくて、悪っぽい、なにを考えてるかわからない、そんなキャラクターにこそ魅力を感じるっていう話。
そんな魅力をひしひしと感じた三十郎…世界にはたくさんのすごい人がいるなあぁ。
------------------------------
●マリと子犬の物語
母上に付き合って普段あまり観ない類の作品を…。
泣いたけどね!(笑)つかこれ、マリが拾われた場所と家との間を行ったり来たりするだけで来る…動物ものは泣くって聞いてたけどここまでかと思った。びっくりした。
震災のシーンが衝撃的でした。普通に暮らしてるだけなのに、突然猛威に襲われるって、こわい。あれが作り話だと言い切れないのがこわいな…だって関東もあるかもしれないんだもの。うちの家古いし木造だし、近いうちに地震に見舞われたら正直同じ状況に陥る気がします…怖!;;
あと3年くらいしたら建て直すんだって。3年以内には地震ありませんように…!
------------------------------
●マリー・アントワネット
えっ処刑のシーンまでやるのかと思ってたからびっくりした!
一緒にチラ見してた姉貴が、ベルばらを思い出すって言っていたけどわたしまだベルばらは読んだことないんだ…母上にはオルフェウスの窓を奨められてます。
社会の教科書やふと観るメディアで、アントワネットの大筋を断片的には知ってたんですが、ちゃんとは知らなかったので勉強になりました。実際にすべて真実かはわからないですが。隠れ家いいな~あんな環境行ってみたい!
構成で工夫してるとこは、舞台を観て拍手を促せたアントワネットが、国民からの支持が落ちてからは冷たい目で見られてしまったところとか。親類に子供が生まれてしまって涙して、それからアントワネットの贅沢が加速しちゃうところとか。
でも他はあんまり意図して構成したってとこが気付けなかったんだ…歴史だったり実話だったりは作り手の構成だけじゃなく、まずは史実に基づくっていうのもあるからとは思うんだけど、それにしたって気づかなすぎるだろ!;; たいてい監督の話とかがDVDにあって観てみると「なるほどな~」といつも思うんだけど、外国の映画はやっぱりまだ不慣れなのかな…感性豊かにしたい。
内容としてはわたしもっとフェルゼンとのめくるめく恋とかルイちゃんとの確執があるのかなっと勝手に想像してたんだけれどそうでもなかったんだな~と思いました。触れ合いは少なくともいい夫婦だったしな。ポリニャック夫人はアントワネットの贅沢やギャンブル好きに拍車をかける役だったのかしら。でも仲良しだったしな…。
とりあえず、アントワネットちゃんの髪を下ろしてるとこは超かわいかったです(笑)生まれ持った髪の色や目の色って本当にきれいだなあぁ。